『月夜のファウスト独り芝居バージョン』
2020/06/04 Thu. 19:32 [edit]

もうすぐこの東屋が舞台になる
ベンチは、東屋の何もない空間に向かって固定され
その空間で何かが起きるのを待っている

ここを舞台にするのは串田和美
ひとりだけ
この劇場には壁がない
池の水音がずっと聞こえ、鳥がさえずれば、カエルもなく
遠くでは子供の遊ぶ声が

照明も舞台装置もない
小さな机と、塗装のはげかけたスチールの椅子が置かれている
芝居は、雑談から始まる
FBの呼びかけに集まった観客に語り掛け
串田の思い出からいつのまにか芝居になる

串田のたたく太鼓の音に反応する犬
通りがかりに何をしているのかと不思議そうに見つめる女性
ハーモニカの音に呼び寄せられたのか、親子は座り込みじっと見ている
終演まで
少しだけ赤く染まった空が次第に青く暗くなるころ芝居は終わる

芝居が終わっても、みんな帰ろうとしない
仲間と話したり
その輪に串田が加わる

ものすごく幸福に感じた
悪魔に魂を売った男の話を見ながら幸せを思うのはどこか背徳的だが
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category: ライブ
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